EnterとTabを封印してLinux環境でのタイプ効率を上げる
Enter に手を伸ばす非効率
※この記事はCtrlを多用する事を好む一部のマニア向けのものです
タイピング時にホームポジションから手を移動させるのはタイプ効率が悪いと感じています。私の場合、Thinkpadキーボード(トラックポイント付き)を使い、多くのキーボードショートカットを覚えても、どうしてもホームポジションから手を移動させてしまう癖があります。
それはEnterとTabを押す時です。
Enterは改行時や変換確定時、Tabはコンソール上の作業で補完を行うときによく押してしまいます。その他にも人によってはインデントされたプログラムコードの文頭に移動するときなどにTabを使うかもしれません。
これらのタイプはもちろんCtrl-m、Ctrl-iでそれぞれ代用できます。Enter,Tabを使うポイントでしっかりとこれらCtrl系のショートカットを使えればタイピングの効率は多少なりとも上がるでしょう。
Enter を封印して使えなくする
使わないように我慢する、というのはこらえ性の無い私のような人間には不向きです。
ならば話は簡単、使えないようにすれば良いです。
Linuxでキーを封印するやり方
封印はxmodmapという仕組みを使います。
まずは封印したいキーのキーコードを調べます。
$ xev
xev コマンドを立ち上げ、対象となるキーをタイプすると、そのキーの情報が表示されます。その中にKeyCode という数値がありますのでこれを覚えます。Enterは36でtabは23でした。
次にXmodmapに渡すための設定ファイルを次のように書きます。
keycode 23 = NoSymbol keycode 36 = NoSymbol
これをこれを~/.xmodmap という名前で保存し、以下のコマンドを実行します。
$ xmodmap ~/.xmodmap
これでEnterとTabが動作しなくなったはずです。
まとめ
EnterとTabを押す癖を治すことでタイピングの効率が上がるのではないかと考えました。
実践してみて気がついたのは、Enterはほとんど困る場面が無いのですが、TabがつかえないとAlt-Tabでのウインドウ切り替えが使えないためかなり不便になります。
しかし、期間限定でタイピングを矯正するためにこれらキーを封印するのは効果的だと感じています。
ちなみに、タイピング効率がー云々、などと言いましたが、よく言われるプログラムのパフォーマンス向上施策と同様、作業全体において支配的で無い部分の効率化を測っても、トータルの生産性は殆ど変わりません。